2012年7月25日水曜日

損傷遺伝子の修復機能から新たながん治療法

細胞のがん化の原因になる損傷した遺伝子(DNA)の修復機能が解明された。

酸化や紫外線、放射能などの刺激が原因で、細胞が損傷を受けてDNAの構造が壊れた状態は「DNA鎖間架橋」と呼ばれ、細胞ががん化する原因となる。

通常は修復機能が働き、がん化を抑制しているが、損傷したDNAが正常に修復されないことで細胞が がん化してしまうのだ。

しかし、がん化抑制に重要な役割を果たす遺伝子の機能が解明された。

この成果によって、 がんをはじめとするDNAの修復異常が引き起こす病気への新たな治療法や抗がん剤新薬の開発が予見され、さらに発がんの基礎的なメカニズムが解明に貢献すると期待されている。

「がん抑制遺伝子」は早稲田大学理工学術院の研究グループが解明した。