2012年7月2日月曜日

肝細胞がん新薬

肝細胞がん新薬となるペプチドワクチン「ONO-7268MX1」が、第I相臨床試験の治験を開始する。

肝細胞がんは、日本での原発性肝臓がんの90%以上を占める。この肝臓がんで死亡する日本人は年間約3万人と多く、治療としては、手術による肝切除、ラジオ波焼灼療法や経皮的エタノール注入療法などの手術療法が中心。さらに化学療法や放射線療法での治療も試行されているが、効果は思わしくない。 肝臓がん、肝細胞がんの新たな治療法、新薬が待望されている。

治験が開始される肝臓がん新薬は、既存の標準療法に対して不応あるいは不耐の肝細胞がん患者を対象としている。

新薬の効能は、 肝細胞がんに特異的な免疫細胞である細胞傷害性T細胞を誘導することで、 がん細胞を叩き、抗腫瘍効果を発揮する。

臨床試験では新薬「ONO-7268MX1」の安全性と免疫反応も検証される。