2012年6月7日木曜日

青魚の油と肝臓がん

青魚やウナギが肝臓がんリスクを4割も低下させることが判った。

1995年から最長2008年まで岩手など9府県の45~74歳の男女約9万人を、追跡調査した国立がん研究センターが発表した。

多くの肝臓がんはB型もしくはC型の肝炎ウイルスの感染が原因で慢性肝炎を発症し、その後に肝臓がんへ悪化する。しかし、魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)などの不飽和脂肪酸を多く取っている人ほど肝臓リスクが低下することが判明した。魚の油に含まれているDHAなどの不飽和脂肪酸の抗炎症作用が、肝炎が肝臓がんに移行するのを抑えていると推察された。

結論として、青魚やウナギなどをよく食べる人は、あまり食べない人に比べて肝臓がんになるリスクが約4割低下できるとされた。