2012年4月12日木曜日

毎日食べると がんリスク倍増の食品

海藻食べ過ぎでがんリスク増の理由

女性の海藻の食べ過ぎはがんリスクを高めることが研究調査で実証された。国立がん研究センターと国立環境研究所の合同研究チームが20年近く追跡調査し、結果を纏めた。(詳細は欧州のがん専門誌に発表)


研究調査では、1990~2007年の長期間に対して、 40~69歳の女性約5万人を対象として追跡調査を実施した。調査開始後に甲状腺がんを発症した閉経後の女性は111人で、海藻をほぼ毎日食べる女性は、週2回以下の女性に比べて2.4倍がんリスクが高いことが判明したのだ。甲状腺がんの一種である乳頭がんでは、3.8倍の差が確認された。


閉経後の女性が海藻を過剰摂取すると、甲状腺がんのリスクが高まることが明白になったと言えるだろう。


がんリスクの原因は海藻に含まれるヨウ素の過剰摂取であると分析されている。実は、ヨウ素は必須栄養素の一つであり、ヨウ素が不足すると皮膚の乾燥やひび割れ・しゃがれた声、皮膚の浮腫、精神異常などの症状が懸念される。しかし、日本人の食文化の性質上、ヨウ素が過剰摂取される傾向は強いのだ。


必要だけれど"過剰摂取"が、ヨウ素のがんリスクだという認識が妥当だろう。