ステージ4の大腸がんの5年生存率は、 20%を超えていれば優秀な病院とされる。
大腸がんは隣接する他の臓器へ転移し易いがんであるため、治療は難しく、ステージ4 いわゆる末期の大腸がんの手術では、広い範囲のがん病巣を徹底的に取る切る根気が執刀医に不可欠な素養となるのだ。
末期からの大腸がん治療の成績が高い病院を下記に挙げる。
乳がんは今や治る「がん」だ。早期発見・早期治療が浸透したことから、5年生存率は非常に高く、1期2期ならそれぞれ98.2%、91.5%、3期でも67.8%だ。生き抜くことを前提に乳がんの治療が「生の質(QOL)」で評価される傾向も強い。 乳がんの生存率は、再発スピードが遅いため、本来は10年後生存率で評価すべきがんなのだ。
それでも、転移が拡がっているステージ4、つまり末期がんとなってしまった乳がんの治療は非常に難しい。ステージ4乳がんの5年生存率は約31%前後とされている。
乳がんの末期がんの治療に関して、注目すべき成果を挙げている病院として下記が挙げられている。ステージ4の末期乳がんの治療成績としては、非常に優れた成果だと言えるだろう。
末期がんと言えるステージ4の肺がんは、末期がんの中でも生存率が最も低い。
末期の肺がんの生存率が低い原因は、他のがんなら可能ながん病巣の全摘手術が、肺がんには不可能だからだ。そのため、肺機能を残しつつ、がん組織を最大限に切り取るかが肺がん手術の成否を分ける。大きくなってしまった肺がんによる気管支の閉塞、狭窄に対しては、高出力レーザーを用いてがん細胞を焼き切る(焼灼:しょうしゃく)治療法が有効だ。
非常に治療が難しいステージ4の肺がんの5年生存率が高いがん治療病院を、下記に挙げる。
早期胃がんの手術ならば、ほぼ100%が成功する時代だ。しかし、問題はステージ3~4と症状が進行した胃がんだ。難易度の高い胃がん治療は、いかにがん患部を残さずに取りきるかの医師の技量が問われる。
昨今は、患者の負担が軽い腹腔鏡手術の採用が増えるが、 進行がんの場合にはリンパ節などに転移したがんを丁寧に取りきるために開腹手術の選択が、生存率を左右することもある。
単純ながん治療数だけでなく、ステージ4胃がんの5年生存率を比べた結果として がん患者の生存率が高い病院は、下記の3病院が挙げられている。
胃がんを発症させる最大の原因と目されるメカニズムが解明された。
胃がんの多くの原因が胃の中に感染・増殖するピロリ菌であることは、既に研究者だけでなく、多くの一般人が知っていることだ。しかし、ピロリ菌による胃がん発症の仕組みは、これまでは不明で胃がん発症との因果関係しか解かっていなかったのだ。
新発見した研究では、ピロリ菌ががん細胞を作り続ける「がん幹細胞」に働き掛けることで胃がんを発症させているメカニズムを解明したのだ。ちなみに現在でもピロリ菌は簡単な感染検査で発見でき、錠剤の摂取のみで容易に治療が可能になっている。この新しい解明成果によって、新たな胃がんの予防法や胃がん治療、胃がん新薬の開発が前進する可能性が高まっている。
研究は慶応大のチームが米医学誌に発表した。
犬には肺がん患者を嗅ぎ当てる高い能力があることが証明された。簡単な検査で肺がんを早期発見できるようになる可能性が高まっている。
昔からがん患者の側の犬が奇妙な行動を取る事例は多く、 2011年にはドイツの研究チームが実施した検証実験でも小規模ながら成果が上がっていた。
オーストリアで実施された犬による肺がん検査では、 120もの呼気検体の中から70%という高い確率で肺がん患者を嗅ぎ当てたのだ。犬による肺がん検査の最終目標は病院で犬が肺がん検査をすることではなく、犬が検知している肺がん特有の臭いを突き止めることとされている。
がんに特有の臭いが判明すれば、近い将来に電子的な臭気センサーによる簡単な肺がん検査が可能となるだろう。そうすると、肺がん検査が飛躍的に簡便になり、肺がんの早期発見早期治療が容易になることから、肺がん患者の完治率、生存率が劇的に向上するに違いない。
オーストリアの共同研究チームが5日発表した試験的研究の結果で、 肺がんの臭いからがんを判別する人工鼻は米国のMITでも研究が進められている有望ながん診断技術なのだ。